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スタッフストーリー

責任感と達成感が仕事のエンジン/医薬生産チームの若き担い手①

マナックは電子材料の中間体はもちろん、医薬品に使われる中間体や原薬などの研究・開発・製造もしています。マナックが中間体として原薬の一部を製造した、婦人科領域の治験薬は、まもなく新薬としての認可が下りる見込みです。厳しい安全性を求められる現場では、若き担い手が活躍していました。

会社の顔「ODPA-C」づくりで感じた手応え

中堅社員の三田寛さんは2020年7月に福山工場の医薬中間体や原薬を生産するチームに異動しました。

それまでは技術課と呼ばれる部署に所属し、ラボスケールでできた製品・中間体を商業スケールでも生産できるよう工場で試作開発を繰り返す現場にいました。幾つもの開発品製造にあたりましたが、なかでも印象的だったのは、ODPA-C(4,4’-オキシジフタル酸無水物)の製造だったといいます。

もともとマナックはODPA-Mという化合物を製造していました。この製品は「会社の顔」とも言えるヒット商品で、半導体など電子材料分野で使われるポリイミド樹脂の原料として使われていました。しかし、安定的な原料調達や原料コストの高騰などの不安定要因が重なり、製品の品質は変えずに原料の一部を変更する必要に迫られました。

研究所がラボスケールで製造できるようにした後が、三田さんたち技術課の出番です。2011年、いまから10年前のことです。ラボ段階の約1000倍の量を合成させるために、熱のかけ方や反応時間を調整して、2日に1回の反応を繰り返して約1年がかりでODPA-Cを商業スケール製造まで実現させました。

「私は大学時代に有機合成の研究はしていませんでした。だから、有機合成がメインのマナックでどう役立てるのか不安でしたが、初めて達成感を覚えました」

医薬チームと一緒に仕事をして…

三田さんは、宮島で有名な広島・廿日市市生まれ。高校卒業後に福山大学生命工学部で、微生物の培養などを研究していました。就職活動中にマナックを知ったときの印象は「地元の優良企業」で、県内での就職を希望していたので、入社したといいます。ところが――。

「入ってすぐ、化学の知識については同期入社の人とのレベルの違いを感じました。同期は大学や大学院で有機合成を学んでいた人たちが多くて……」

機能材の製造現場を経たあとに所属した技術課には、前述のODPA-Cだけでなく、様々な化合物製造の案件が舞い込んできます。そんな中で、マナックで初めて生産する医薬品原薬の試作に携わることがありました。

厳しいレギュレーションを達成するため、GMPを遵守しながら作業をすすめる医薬チームと仕事をしているうちに、「面白みを感じました」と三田さんは言います。

「入社後にものづくりの楽しさは実感できていました。それに加えて、患者さんのために法令順守のもと、厳しい管理の中で作業をしている医薬チームの仕事に向き合う姿勢に共感しました。有機化学の知識だけではなく、GMPの知識と経験を自分のものにすることができれば、自分がもっと会社の中で役立てるかもしれないと感じました」

異動希望を聞かれると、「医薬チームに行きたい」と言い出すようになっていました。

「自分のミスが患者さんの命を奪う」と自戒

三田さんが医薬チームに異動した2020年7月、メディアは連日、新型コロナウイルスの感染拡大を伝えていました。ワクチンや治療薬の化学的なニュースもかつてないほど詳細に報じられました。

「これまでならあまり気にならなかったニュースも、医薬チームに配属されて以降はすすんで読むようになりました」

医薬チームに異動した三田さんは、これまで主に、
・胆汁をよく出るようにする医薬品原薬
・外用薬として使用する抗真菌薬の医薬品原薬
・動物用の消毒薬原薬
の生産に携わり、入社して初めてGMP対応のクリーンルーム内で作業をしました。医薬チームで働くようになって、あらためて「仕事の厳しさ」を知りました。

「私たちがミスをすることで、最悪の場合は患者さんの命を奪うことになる、ということをいつも肝に銘じています。また、生産スケジュールについても、薬を待っている患者さんのためにも守らないといけません」

先輩からは、「いろいろな知識も重要だが、社会人としての立ち居振る舞いをきちんとしなさい」とよく言われます。報告・連絡・相談も「相手と仕事や時間を共有している」と考えれば、おのずと「正確にわかりやすく・簡潔」に言わないといけません。三田さんはそうした振る舞いがようやくできるようになってきたといいます。

「医薬チームの人たちは、仕事に誇りを持っていると感じます。今後、管理責任者を目指すためには、GMPや化学の専門知識はまだまだ勉強することばかりです。上司や先輩を見習って、医薬チームで仕事を続けることで、自分の立場をアピールしていきたいと考えています」

次回は、入社2年目で医薬生産チームに属する若き担い手に話を聞きます。