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医薬品原薬・中間体製造に向けた「マナック3つの強み」

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マナックは医薬品原薬・中間体を製造できる設備を持っています。
これまでに数多くの原薬や医薬品用の中間体を製造してきました。
マナックの医薬品原薬製造の強みはどこにあるのでしょうか。
営業パーソンに話を聞きました。

治験薬、上市医薬品向けで多くの実績

マナックが医薬品製造業許可を取得したのは60年以上前。以来、医薬品の製造を続けてきました。現在は医薬品原薬を5品目、医薬品用中間体6品目(うちGMP管理の製品は3品目)を製造しています。広島県福山市の工場敷地内に医薬製造棟を増設したのは10年ほど前で、治験薬、上市医薬品向けの生産をしてきました

婦人科領域の治験薬中間体は、中間体の一部をマナックが製造し、残りを他社が製造して組み合わせることで新薬になりました。

さまざまな化学反応を経てつくられる医薬品の有効成分(原薬)の合成過程で、「酸化剤」として使われる超原子価ヨウ素化合物「DAIB」をマナックはつくっています。酸化反応をさせる際は、重金属系の酸化剤が使われることが一般的ですが、DAIBは毒性が低く環境にやさしい酸化剤なので、用途が幅広いのが特徴。多くの医薬品原薬メーカーが注目する化合物です。

ファインケミカル事業部の田中豪・事業部長(冒頭写真の右)は「私たちがこれまで培ってきた技術力を見込んでいただき、これまで多くの医薬品原薬メーカーから研究開発を委託されてきました」と話します。

強み1:最終工程をクリーンルームの一部屋で完結

医薬製造棟には、以下の図に示すような設備があります。

ファインケミカル事業部ライフサイエンス課の福田晃大・課長(冒頭写真の左)は、医薬製造棟の設備について「お世辞にも大きなものとはいえません」と笑う一方で、「独自の強みもあります」と話します。

それは、クリーンルームの晶析缶と遠心分離機、乾燥機が同じ室内にあることです。

合成が終わった化合物は液体の中に粉末が混ざっている状態になっています。これを遠心分離機にかけることで、液体と不純物を分離させて純度の高い化合物の粉末を取り出していきます。

クリーンルーム内は、設備や用途に応じて幾つかの部屋に区切られている場合があります。しかしマナックは、晶析・遠心分離・乾燥の工程の設備は同一のクリーンルーム内に備えています。このため、異物、交叉汚染を防止できる環境で一連の工程作業を完結させることを実現しました。

ファインケミカル事業部ライフサイエンス課の福田晃大・課長

強み2:臭素及びヨウ素化技術

さらに福田さんはマナックの強みとして、「臭素化・ヨウ素化技術」と「臭素・ヨウ素化合物利用技術」を挙げます。

マナックの中核技術である臭素化・ヨウ素化技術から生み出されるさまざまな臭素・ヨウ素化合物は、医薬品中間体としても多く利用されます。マナックでは、自社製造した臭素・ヨウ素化合物を自社でうまく使いこなし、効率的に高次化合物へ誘導することができます。

つまり、臭素・ヨウ素化合物を提供するだけにとどまらず、その次の工程まで実施することで、より合理的なプロセスを提案することが可能だということです。

さらに、国内ヨウ素メーカーとのパートナーシップにより、使用したヨウ素を回収する仕組みを推進し、環境負荷の少ないプロセスを提案することができます。

限られた資源であるヨウ素を安定的に有効利用していくために、リサイクルの重要性が高まっているのです。

強み3:開発初期段階から協働するスピリッツ

マナックは長年、臭素やヨウ素などの「ハロゲン」を含む化合物(ハロゲン化合物)を製造・販売しています。

また医薬品分野についての特許も保有しています。

こうした技術を生かして、あるメーカーから臭素化剤を求められた際、別の臭素化剤を提案して採用されたこともあります。

ファインケミカル事業部の田中豪・事業部長

田中さんは「単に提示された方法で化合物をつくるということではなく、マナックの技術の蓄積を生かして、よりお客様にとってメリットのある合成方法を提案したい。開発初期段階からかかわっていけるような関係を築きたいです」

設備が大規模すぎないことを生かし、1品目ごとに生産できるので異物混入の可能性を下げることができますし、GMP管理のもと作業員4人体制で24時間稼働する「4直3交替」の生産体制を敷けるのも強みだといいます。

「技術力を医薬品原薬メーカーに提供し、スピーディーに開発を協働していきたい。結果として、現在よりももっと“川下製品”(より消費者に近い存在の商品)をつくれることをめざしています」(田中さん)

インタビューの最後、田中さんにマナックが他社より優れている点を一つだけ教えてほしい、と尋ねました。すると、田中さんはしばらく目をつむって考えてから、こう答えました。

「相手の会社と一緒に製品を組み立てていく(開発していく)スピリッツがあることです」

マナックは今後、これまで以上に医薬品原薬分野とファインケミカル分野の開発・研究に注力していく方針です。新たな薬や高付加価値の化合物開発に着手する検討を始めた際、マナックの技術力を思い出してください。

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